|
風邪症状の抜けたおかーさんもマロンに付き合うとのことで、手持ち候補の中から標高差の少ない山を探し、信州峠から「横尾山」を訪ねることにした。 地図記載の所要時間は2時間30分と短いので登降後、メンバーに余力あれば、近くの「高登谷山」も訪ねることも計画に含める。 ◇所要時間: 2時間31分 |
|
3時出発の予定だったが早く目覚めてしまい、2時半には星空の下、家を出る。 中央高速を須玉ICで降り、県道23、610号線を使って5時20分、信州峠に到着。 5時34分、歩ける明るさになり、標識に従い唐松や岳カンバ混じりの雑木林に進む。林床は笹や雑草。 |
|
|
|
5時43分、少し斜度が増してきた。南には富士山も姿を見せ、背後には唐松林の樹間に岩峰の突き立ったミズガキ山も姿を現した。やがて傾斜は緩み、僅かに色付いた唐松林を進む。林床の藪の中にはオオハンゴン草がひときわ高く、綿毛に種を付けて風を待っている。 5時51分、空は快晴、南の下界は雲海の下。右の山稜に朝日が差し込む。見晴らしの得られる地点で小休止。マロンは出発時には飲まなかった水を200CCほど一気飲み。西には八ヶ岳の山塊が雲海から浮かんで見える。 |
|
5時56分、随分明るくなってきた。ダケカンバが黄葉し、トリカブトが種を付けている。季節は既に秋。 急な上りが始まった。200mほどの上りが始まるらしい。やがて山道に大きな岩塊が現れ始めた。 6時9分、相変わらず石混じりの急坂を上っている。樹種は唐松からダケカンバ、コナラの雑木林に代わった。後ろから太陽が差し込んできた。 6時17分、急坂を上り上げると雑木林からススキの草原に抜け出た。前方の視界が開け、右にズングリしたピークが見えた。山頂か??。 |
|
|
|
やがて南にも視界が広がり、雲ひとつ無い青空の下に富士山を中心にした大展望。 下界は雲海で隠され、目ぼしい山塊は雲海に浮かんで見える。 |
|
|
富士山の前には初代マロンと登った茅が岳、二代目マロンと歩いた曲岳から黒富士の稜線が明瞭に判別できた。 この景観撮影を楽しんでいる間に妻とマロンは先のピークに登り着き、「山頂はもっと先!!」と叫んでいる。 カヤトの原をうねりながら山道を進む。霜が降りていた。進路の両側に好展望が得られ楽しめる。道脇にはリンドウやナデシコの花がチラホラ。 |
6時36分、大岩の間をくぐったり、ブッシュをくぐったり、岩を乗り越したり、小さなアップダウンを繰り返し進んでいく。 6時42分、山頂に到着かと思ったらまた先があった。振り返ると朝日を浴びて雲海は薄まりはじめ、下界の景色が透けて見え始めた。 相変わらずの無風、快晴。 |
|
||
|
山頂かと思った高まりの先にまたピーク。色づき始めた周りの景色を楽しみながら進む。 6時47分、これで最後かと思ったら、また100mほど先に高まりが見える。 勾配のない大岩ゴロゴロの潅木帯を抜けていく。 6時55分、やっと「横尾山」山頂に到着。 |
||
岩混じりの狭い山頂には「横尾山1818m 山梨百名山」の標柱が立っていた。視界は西南方面だけに限られていたが、八ヶ岳と南アルプスが近くに望め、個々の山がハッキリと同定出来た。 7時9分、往路で下山を開始。山頂周りは若干紅葉が混じってはいるが枯れ葉が多く、色づきは6分程度か。 登山時には早く山頂に…の思いからか、景観を十分楽しまずに歩いているらしく、下山時、往路と同じルートを下っているのに別の山を歩いているように感じることが多い。早朝登山だと短時間でも太陽の位置が大きく変化し、思いがけない景色も見せてくれる。 |
|
||
|
7時28分、カヤトの原に戻ると朝の太陽の下に五丈岩を標識にした金峰山がシルエットで聳え、前景のカヤトの原ではススキの白い穂波が逆光線で浮き立ち、秋たけなわを演出。 8時5分、車に戻る。 全メンバーの体調がよいので、続けて高登谷山も訪ねることにして、信州峠を北に下る。 |
|
|
|
|||