新規購入の丹沢地図(昭文社)に丹沢湖横の権現山(=世附・権現山)から浅瀬入口に鎖線ルートが記載されているのに気づいた。

14年前、私たちが二本杉峠からこの権現山に登った折、南斜面に青テープ標識を見つけ、地図には丹沢湖畔へのルート記載は無かったが湖畔まで下れるのではと尾根筋を辿り湖畔へ下山したことがあったので、久しぶりにこの周回コースを歩くことにした。

当時、車は上ノ原に置いたが、今回は永歳橋手前の駐車場を利用させてもらうことにした。

 

◇所要時間: 4時間46
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 下山路はあまり道らしくないところを下り、途中、急斜面や獣道に誘われることもあり、不慣れな人は逆コースのほうが安心だとおとーさん達が話していました。

 

530分、出発。

東名高速を使い、松田ICを降り国道246号線を西進。清水橋を右折し丹沢湖を目指す。7時前、丹沢湖に架かる永歳橋手前の「丹沢湖記念館」横の「三保の家」(江戸時代末期の当地の民家を移転復元したもので)駐車場に車を止める。

曇天で気温はマイナス3度。近頃の山行では毎回、指先の冷たさに悩まされていたので今日はホカロン入り手袋を着ける。

77分、永歳橋を渡り出発。橋の終端地点の「落合隧道」入口横に「権現山2.8km→」標識を見つけ、ここが今日の下山口だと確認し、湖畔の舗装路を北に向かう。

727分、舗装路下の湖畔に10軒ほどの住宅と観光客用らしい20台ほどの駐車場が見えた。周回コース登山者の駐車場に良いかも。

742分、細川橋先を左折し、民家の間を上り詰め、お宮前の「←権現山3.3km」標識に従って細川沢沿いの砂利林道を200mほど進み右の山道に入る。(お宮前に1台駐車可)

 

薄く朝日が差し込み始めた。獣の臭いがするのか紐先マロンの動きが激しい。ホカロン入り手袋は暖かくて好調。

88分、沢筋から山腹に上り始めると道脇に地味な花をつけたミツマタがチラホラ。

814分、「権現山2.3km」標識地点で鹿柵を抜け杉林へ進み、尾根と山腹を折り返しながら上る。

 

821分、倒れた鹿柵を通過し、10分ほどで尾根筋を越して北斜面を登る。残雪が見られ始めた。先日訪ねた箒沢・権現山の先に雪を付けた大室山が聳えて見える。

やがて地図に「崩壊地のフチ、通行注意」表示の箇所を通過し自然林の中で小休止。上空は完全に曇り空。北斜面を等高線沿いに進む。右に伸びる尾根先に屏風岩山が見える。

 

855分、二本杉峠に着き、左の「権現山」を目指す。最初のピークへは杉林と自然林の間を直登。急坂の丸太階段や間伐など、昔に比べると随分手が加えられていた。

98分、残雪が5cm程度のピークに登ると前方に「権現山」が姿を現した。

 

「権現山0.8km」標識に従い雪の緩斜面を10分ほど下ると伐採などで東方が開けて、檜洞丸、雨山〜檜岳を手前にして蛭ヶ岳、塔ノ岳〜鍋割山等の丹沢の山々が特徴ある姿を見せた。撮影を楽しみ、雪の「権現山」への急登に取りかかる。

 

 

 

昔は藪山を上った記憶があるが、今回は10cmほどの積雪の急斜面を直登に近い九十九折で息を切らして登る。幸い、降雪後に登降した踏跡があるのでコース採りには楽をする。

雪の下には丸太階段が埋まっていた。

一息で上がれず、急斜面が少し緩んだあたりで小休止。

952分、「権現山0.2km」標識を通過。

 

10時、残雪の「権現山1019m」山頂に到着。木立に囲まれ展望は殆ど得られない。

食い意地マロンに早昼食を与え、ムスビを食べながら下山予定の尾根を偵察。「権現山〜浅瀬入口は道標はあるが不明瞭、初心者は通行不可」との地図注記と同内容の警告板が立っていた。下山予定の尾根筋にも降雪後に上った靴跡を見つけ、気が楽になる。

 

1015分、南東方向に下山開始。

山頂先の雪上にはウサギらしい足跡が縦横についていた。暫くは南への尾根筋を辿る。雪が解け地肌が現れたあたりに「丹沢湖2.5km」道標。南斜面は雪が解け、一面の落ち葉と霜柱で踏み跡が判別できなくなった尾根筋を下る。

 

1025分、細木に赤テープ。樹木越しの眼下に丹沢湖が見える。

勾配がキツクなる手前に「丹沢湖2.3km 権現山0.5km」標識。尾根が分岐する地点に的確に標識が設置されている。

雪が無く、何処でも下れそうなブナ林の幅広尾根を下る。急斜面には表示テープが多く見られた。

 

1037分、落ち葉の中に露岩が多数。前方下に見えるピークが756mポイントらしい。ピーク手前で小休止。気温は3度くらいに上がり、手袋を外す。

1049分、小ピークに上ると「丹沢湖1.9km」標識が左折を指示。紐先マロンが鳥の鳴き声に反応して激しく動き煩わしい。杉林に入る。

1054分、「丹沢湖1.7km」標識通過。

杉林と自然林の間にテープ標識が続く。その先で鹿柵沿いに下り始めた。

 

暫く下ると鹿柵ピッタリの露岩があり、これを避けて谷側に回り込み踏み跡を辿ったら山腹を下り始め・・??GPSを見たら予定路は相変わらず尾根沿いと判り、軌道修正して鹿柵まで戻り、赤テープ標識を見つけた。獣道だったらしい。

更に柵沿いに下り、前方の杉山が661mポイントと目処をつけ下る。

1110分、杉山近くまで降りると「丹沢湖1.3km 権現山1.5km」標識。杉林の鹿柵沿いに進み、杉山の手前で鹿柵と分かれる。

1115分、杉山のピークの標識は「丹沢湖1.1km」。再び鹿柵沿いに下る。下り傾斜が強まったあたりで前方にテープ標識が見られなくなった。右手の木立にテープを見つけ鹿柵から分かれ下る。

 

1126分、進路が尾根筋と右山腹に2分岐。私たちは「永歳橋」を目指すので尾根道を下る。「丹沢湖0.8km標識」を通過すると山道らしくなってきた。

1132分、「丹沢湖0.6km」標識地点に「旧展望台」看板と右手に柵があり、この下に「発電所」マークが地図に記載されている東京電力の施設があった。コースはこの横を下る。

この後、壊れた鹿柵や扉を通過して杉林の東斜面をウネウネと下る。やがて眼下に永歳橋が見えてきた。

 

 

1148分、「落合隧道」横の舗装路に降り切った。

1153分、車に戻る。

 

 

 

 

130分、無事帰宅。

帰宅後、昔の記録を調べたら、661mポイントから東の尾根を下っていた。

 

 

当日のGPS軌跡データ