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台風一過の快晴予報を見て、大月市・秀麗富岳十二景の七番:百蔵山」を西側から訪ねることにした。

出発地の葛野集落では駐車場所が見つけられない可能性があるので、その時は隣の「扇山」へ目的地を変更するつもり。

 

◇所要時間: 3時間51
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
  (東コースの往復ならレベル3くらい。)
◇マロンの日記: おとーさんは面白かったと言っていましたが、倒木が多い変なコースを上らされたものです。

 

430分、出発。
国立府中ICと大月IC間は中央高速道を使い、国道139で岩殿山の東に回り、日の出前の朝焼けを眺めて葛野川を渡り、左折して福泉寺先の路地を右折。

細路地を上りながら村落内に駐車場所を探したが見つからず、前日、Google地図の航空写真で目星を付けた墓地横の平坦地を目指し、・・予想通り、舗装平坦地を見つけた。
墓参者用駐車用地らしいが駐車禁止看板は見当らず、10時頃には退散予定なのでここに駐車させてもらうことにする。

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559分、準備を整えて墓地横を下り、集落の舗装路を上る。昭文社の山地図には直線的に山に入るコースが描かれているが、現地にそれらしい道は無く、舗装路を道なりに上り、「百蔵山→」標識を見つけ右折し舗装林道を上る。

台風一過の影響か、面白い形の雲が多い。古びた「涼泉寺」を左先に見て通過し、水道関連設備らしい建物を回りこんで舗装林道を登る。

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今日は沢の西側コースで上る予定なのに私たちは沢の東側のウネウネ舗装路を登っているのに気づく。西コースに入れないのなら東コースで上るのも仕方がなかろうとそのまま林道を上る。

615分、舗装路のカーブ地点で沢沿いに上る無標識の山道を見つけた。

マロンに水を与えながら相談の結果、この山道に進んで上流で沢を横切り、当初予定の西ルートに合流して山頂を目指すことにした。

 

622分、無標識の山道に進む。暗い森にサラシナショウマが白い花を見せた。

昨日の台風の影響らしく古木が多く倒れ、跨いだり巻いたりして進む。300mほど進むと踏み跡が窪地上部で西に方向を変え始めた。GPSも私たちが西ルートに向かっているのを表示している。
暗い森の中、僅かな流水の沢を渡り、対岸の尾根筋を目指して微かな踏み跡を辿る。マロンが倒木下を潜ったりするので台風後の森は非常に歩きづらい。フジやアケビの蔓にリードが絡む頻度が増えた。

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踏み跡を辿り、尾根と山腹の間を九十九折で登る。高度はまだ600mで非効率な上りを続け、途中で息の上がったマロンに水を飲ませる。妻はこのコースに誘った私の説明を「仲人口」だったと笑った。

712分、赤松帯を通過。進路に倒木が多く、踏み跡を見失ない強引に尾根を目指すが進みづらくなった。妻とマロンとザックを残して一人で左右を探索し、潅木先に踏み跡を見つけ皆で上のピークに向かい、頼りない道を九十九折で上る。

 

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733分、又、道を見失い、ブッシュの先に踏み跡を見つけ、ピークに近づき小休止。

745分、西コースに合流したらしく、すぐ先で三分岐標識に対面。表示板は直進「百蔵山↑」、右「葛野(福泉寺)→」、戻る方向は「葛野↓」。俄然、歩き易くなった山道で先に進む。上空は晴れ上がっていた。

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751分、尾根が右に曲がり、木の間越し前方に「百蔵山」が姿を見せた。路脇にトリカブトが一株だけ、キレイに咲いていた。

82分、草蒸した三叉路に消えかかった文字の「百蔵山↑」「下和田・猿橋駅→」標識。
100m
ほど先にまた同様の三分岐。こちらの標識は新しくて各表示板が先のと同じ地名を表示。こちらの下山道は良く踏まれていた。唐松と自然林の混生林を緩く上る。

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820分、朝日の差し込む「百蔵山」山頂に到着。

山頂広場には「山梨百名山1003m」標柱と「大月市・秀麗富岳十二景 7番山頂 百蔵山」看板が立ち、南西には山腹に雲を引く富士山が姿を見せてくれた。

南には道志、丹沢の山波が左右に延び、眼下の中央高速道からは車の走行音が沸きあがってくる。

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山頂の南斜面にはヤクシソウ、ススキ、アザミ、リンドウ、シラヤマギクが咲き、秋の雰囲気を漂わせていた。

839分、下山開始。

851分、最後に出合った三分岐地点を通過すると急に、山道が貧弱になる。2分ほど先で次の三分岐を通過。

97分、往路で最初に出あった三分岐標識地点に戻る。「葛野↑」表示板方向は往路で苦労したので下山は左斜面に下りる「←葛野(福泉寺)」標識に従う。山道は左の赤松林の急坂を九十九折で下っていた。

 

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913分、石祠前を通過し、すぐに木造の小社を通過。更に5分ほど下り、勾配が緩むとトタン小屋の中に不動明王が祭られていた。更に斜面を九十九折で下る。

942分、舗装林道終点に下り立つ。ここは車が2台程度は駐車できそう。100mほど舗装路を下ると今朝、山道に入った地点だった。更に道なりに下る。

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途中、出合った村人に村落の道脇空き地への駐車は可能か訊ねたら、各村民の土地だから×とのこと。

950分、車に戻る。

帰路は一般道を使い 1220分、無事帰宅。

 

帰宅後、何故、予定の西ルートに入れなかったのかの疑問が頭を離れず・・・

Google地図を拡大して検討した結果、沢の西尾根に取り付くには、舗装林道から左に見えた涼泉寺境内に入り、寺院後ろを探せば裏山へ入る山道があったのでは・・・と考えられた。

更に、沢の西尾根を登るには何処かで沢を横切らねばならないのに、舗装林道では橋を渡った覚えがないのも疑問だったが、流水の沢は涼泉寺近くで暗渠に入り、墓地横で地表に現れていると考えられる水路が地図から予想でき、疑問はなんとか解消した感じ。

名称未設定-1

 

  百蔵山3