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今回は「新年の初日」を山上で迎えてみようと、展望と交通条件を検討し・・・

 山梨県の「大菩薩峠」から南に延びる「小金沢連嶺」の「石丸峠〜小金沢山〜牛奥ノ雁ヶ腹摺山」間を早朝に南に歩くことにし、「平成2811」の夜明け前の出発を決めた。

登山口から「小金沢山」までは11年前、5ヶ月の二代目マロンを連れて往復しており、コースの様子はおぼろげながら記憶にあるので、夜明け前でも歩けるものと判断し、時計回りコースを設定。

 

◇所要時間: 4時間51

◇難度 易+++▼+難

この季節になると標高2000mの尾根歩きでも雪や風に悩まされるようになるが、幸い今年は暖冬で雪がなく、風も弱かったので、元日ながら、気持ちよく歩けました。

 

350分、夜空に星と半月を見上げ出発。中央高速を利用し、456分に大月ICを下りると残距離は32km

国道20を西進し、笹子トンネル先の景徳院入口」交差点を右折し、県道218号線で高度を上げながら北進し、

上日川ダム湖」先から路肩に駐車余地を探しながら進み、予定登山口の「小屋平バス停」の800mほど手前で頃合いの場所を見つけ、駐車。

気温はマイナス7度と予想外に寒いが、幸い路面に雪はなかった。

554分、ヘッドランプを点灯し、県道218号線を北にスタート。

65分、800m先のバス停「小屋平(石丸峠入口)」横に「←上日川峠 石丸峠→」標識を見つけ、対面の山斜面へ進む。

 

山道は笹原の急斜面の狭い道。ヘッドランプの光の中を慎重に上っていく。

627分、登山口から140mほど高度を上げ、砂利林道へ上って右の尾根先に進み・・、「←石丸峠」標識に従い、林道と別れて尾根へ上り始めると、薄明るくなり、ライトをしまう。

 

東に小金沢連嶺、その南端に「小金沢山」が大きく聳え、その右に富士山。

659分、小金沢連嶺の「石丸峠」らしい窪地の上空が色づき始めた。「初日の出」を当地点で待つか、先へ進んで見るか迷ったが・・、先で見る方に賭け、先に進み・・・
7
6分、「石丸峠」に着くと・・・

 

石丸峠」は東にピークがある窪地で、東に視界が得られず、先へ上る。

左下へ「牛の寝通り」の山道を分け、右のピークへ急ぎ上ったが、既に朝日は地平線を離れていた。

裸尾根へ抜けだすと南に朝日を受けた「小金沢山」が穏やかな姿を見せ、

西に雪を纏った「南アルプス」、

西眼下に「上日川ダム湖」が見えた。

 

724分、朝日を浴びながら、笹原の「狼平」に降りていく。

狼平先から緩い上りが始まり、残雪が見られるようになったがアイゼンを着けずに上る。

ツガ林を通過。尖った葉先に霧氷がついていた。

標高1900mを超すと、山道は尾根の西山腹の雪と石と木の根の露出した荒れ道となり、赤テープを確認しながら慎重に進む。

標高は2000mを越し始めた。

 

818分、「小金沢山2014m 山梨百名山」に到着し、先ずは記念写真を残す。

南の黒岳の右に冬姿の富士山が美しい。

暫し展望を楽しみ、「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」を目指し、更に南に進む。

この先の尾根道は朝日が差し込み、気持ちよく、クマザサ原の山道を南に辿る。

 

背の低いブナ林を通過し、写真を撮っていると・・、突然、30mほど先に鹿が飛び出し、カメラでキャッチ。鹿はピーと啼いて逃げた。

ダケカンバと杉の疎林を進む。裸木の先の霧氷が朝日に散り始めた。

穏やかな地形を気持ちよく進んでいく。

 

97分初代マロンと訪ねたことのある、「秀麗富岳十二景 二番山頂」標識の立つ「牛奥ノ雁ヶ腹摺山1995m」に到着。

南の「黒岳」が近づき、その右に富士山が大きく見え、南に相模湾が光って見えた。

私たちの山歩き相棒だった3匹を元旦の朝日の中で写真に収める。

 

923分、「日川林道→」標識に従い、右下へ下山開始。

この辺りでは珍しい枯木帯を下る。西に雪で白い南アルプス。穏やかな下り道の先はツガ林の急坂を下る。

 

この道は山地図に記載されていないがよく踏まれていて赤テープも多いので歩きやすい。

標高1650m辺りまで下ると、下に舗装林道が見え始め、伐採跡地を角階段で下る。

103分、「日川林道」へ降りると、上へ向かって「牛奥ノ雁ヶ腹摺山 登山道入り口70分→」標識。

ここから直接、県道218号線へ下る山道があったが、私たちは駐車場所を目指し、舗装林道を北へ上っていく。

 

1.8kmほど舗装林道を辿り、閉鎖ゲート先で県道218号線へ合流し北へ進む。

1045分、車に戻る。

 

中央高速で帰路に付いたが、事故情報を聞き、相模湖ICで降り、一般道で1315分、無事帰宅。

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