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今回は「新年の初日」を山上で迎えてみようと、展望と交通条件を検討し・・・ 山梨県の「大菩薩峠」から南に延びる「小金沢連嶺」の「石丸峠〜小金沢山〜牛奥ノ雁ヶ腹摺山」間を早朝に南に歩くことにし、「平成28年1月1日」の夜明け前の出発を決めた。 登山口から「小金沢山」までは11年前、5ヶ月の二代目マロンを連れて往復しており、コースの様子はおぼろげながら記憶にあるので、夜明け前でも歩けるものと判断し、時計回りコースを設定。 ◇所要時間: 4時間51分 ◇難度 易+++▼+難 この季節になると標高2000mの尾根歩きでも雪や風に悩まされるようになるが、幸い今年は暖冬で雪がなく、風も弱かったので、元日ながら、気持ちよく歩けました。 |
3時50分、夜空に星と半月を見上げ出発。中央高速を利用し、4時56分に大月ICを下りると残距離は32km。 国道20を西進し、笹子トンネル先の「景徳院入口」交差点を右折し、県道218号線で高度を上げながら北進し、 |
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「上日川ダム湖」先から路肩に駐車余地を探しながら進み、予定登山口の「小屋平バス停」の800mほど手前で頃合いの場所を見つけ、駐車。 気温はマイナス7度と予想外に寒いが、幸い路面に雪はなかった。 5時54分、ヘッドランプを点灯し、県道218号線を北にスタート。 6時5分、800m先のバス停「小屋平(石丸峠入口)」横に「←上日川峠 石丸峠→」標識を見つけ、対面の山斜面へ進む。 |
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山道は笹原の急斜面の狭い道。ヘッドランプの光の中を慎重に上っていく。 6時27分、登山口から140mほど高度を上げ、砂利林道へ上って右の尾根先に進み・・、「←石丸峠」標識に従い、林道と別れて尾根へ上り始めると、薄明るくなり、ライトをしまう。 |
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東に小金沢連嶺、その南端に「小金沢山」が大きく聳え、その右に富士山。 6時59分、小金沢連嶺の「石丸峠」らしい窪地の上空が色づき始めた。「初日の出」を当地点で待つか、先へ進んで見るか迷ったが・・、先で見る方に賭け、先に進み・・・ |
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「石丸峠」は東にピークがある窪地で、東に視界が得られず、先へ上る。 左下へ「牛の寝通り」の山道を分け、右のピークへ急ぎ上ったが、既に朝日は地平線を離れていた。 裸尾根へ抜けだすと南に朝日を受けた「小金沢山」が穏やかな姿を見せ、 西に雪を纏った「南アルプス」、 西眼下に「上日川ダム湖」が見えた。 |
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7時24分、朝日を浴びながら、笹原の「狼平」に降りていく。 狼平先から緩い上りが始まり、残雪が見られるようになったがアイゼンを着けずに上る。 ツガ林を通過。尖った葉先に霧氷がついていた。 標高1900mを超すと、山道は尾根の西山腹の雪と石と木の根の露出した荒れ道となり、赤テープを確認しながら慎重に進む。 標高は2000mを越し始めた。 |
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8時18分、「小金沢山2014m 山梨百名山」に到着し、先ずは記念写真を残す。 南の黒岳の右に冬姿の富士山が美しい。 暫し展望を楽しみ、「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」を目指し、更に南に進む。 この先の尾根道は朝日が差し込み、気持ちよく、クマザサ原の山道を南に辿る。 |
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背の低いブナ林を通過し、写真を撮っていると・・、突然、30mほど先に鹿が飛び出し、カメラでキャッチ。鹿はピーと啼いて逃げた。 ダケカンバと杉の疎林を進む。裸木の先の霧氷が朝日に散り始めた。 穏やかな地形を気持ちよく進んでいく。 |
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9時7分初代マロンと訪ねたことのある、「秀麗富岳十二景 二番山頂」標識の立つ「牛奥ノ雁ヶ腹摺山1995m」に到着。 南の「黒岳」が近づき、その右に富士山が大きく見え、南に相模湾が光って見えた。 私たちの山歩き相棒だった3匹を元旦の朝日の中で写真に収める。 |
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9時23分、「日川林道→」標識に従い、右下へ下山開始。 この辺りでは珍しい枯木帯を下る。西に雪で白い南アルプス。穏やかな下り道の先はツガ林の急坂を下る。 |
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この道は山地図に記載されていないがよく踏まれていて赤テープも多いので歩きやすい。 標高1650m辺りまで下ると、下に舗装林道が見え始め、伐採跡地を角階段で下る。 10時3分、「日川林道」へ降りると、上へ向かって「牛奥ノ雁ヶ腹摺山 登山道入り口70分→」標識。 ここから直接、県道218号線へ下る山道があったが、私たちは駐車場所を目指し、舗装林道を北へ上っていく。 |
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