14年前のこの時期、初代マロン連れで北八ヶ岳の「縞枯山」を訪ね、車キャンプの翌日は「丸山〜白駒池」コースを歩く予定だった。・・が、車泊前の登山口確認の折、「麦草ヒュッテ」前で「犬は禁止」看板を見つけ、2日目の目的地を急遽「双子山」へ変更したことがあったので、マロン不在の今回は紅葉目当てに、当時の計画コースを歩くことにした。

 

◇所要時間: 3時間44
◇難度   易+++▼+難

  (なお、高見石小屋〜高見石ピークの大岩堆積帯を除くと、レベルは1段下。)

 

250分、出発。

中央高速を使って55分、「諏訪IC」を降りると残距離は31km。 国道20〜国道152(ビーナスライン)〜国道299(メルヘン街道)で東の「麦草峠」を目指す。
高度を上げていくと路肩に小鹿。薄明るくなると、辺りの木立の色づきに気づく。

標高2100mの国道脇の30台分ほどの無料駐車場 (トイレあり)に到着すると既に先着車が10台以上。

晴天予報だったのに、東の雲間に僅かに朝日が感じられる程度の曇天。気温は3度で寒いので、今回は帽子と手袋を着用。

 

556分、「麦草峠・白駒池→」標識に従い、P横の小道で森に進むと300m先の広場に「麦草ヒュッテ」。広場横に「麦草峠2127m」標識があった。

←白駒池・丸山」標識に従い、笹斜面の整備された砂利道を上り、鹿網柵を通過した先の「←白駒池」「丸山↑」分岐は「丸山」を目指す。

オオシラビソ林に入ると林床は苔。ガスが流れる森の湿気た道を進む。冷風が木々を揺するので初冬の雰囲気。

618分、地図の2212mポイントの緩いピークを通過し、緩く下る。

 

628分、「丸山」への緩い上りが始まった。一面の林床の苔で緑一色の中、「丸山の森 代表する苔の名前::チシマシッポゴケ 先端がしっぽの様に鎌形に曲がる」看板。

苔の緑で、立ち込めるガスも緑に染まった良い雰囲気の中を上っていく。

150mほど高度を上げた森の中の高みに左90度方向へ「←高石・白駒池」標識。

ここが「丸山山頂」ではと念のため、記念写真を残し、左に緩く下ると・・・

 

74分、岩のゴロつく広場に「丸山2330m」標識と標識横に小さな「丸山神社」。

写真を残して東へ下る。勾配が緩むに従い、道がぬかるみ始めた。

728分、標高2260m辺りまで下って森を抜けだすとガスの中に「高見石小屋」。

 

小屋後ろを指す「←高見石」標識に従い、ガスの中の岩山に向う。

二人で大岩の堆積した「高見石」ピークを目指したが、・・・段差や隙間のある大石コースに妻が途中での待機を決めたので、私が空荷でピークを目指す。

738分、ピークへ上り、追いついてきた若者登山者にカメラのシャッターを押してもらう。見える筈の白駒池はガスの中。

 

745分、無事に小屋横へ戻り、「白駒池→」標識に従いオオシラビソ林を下る。

標高2140mまで下ると、「高見の森 代表する苔の名前コセイタカスギゴケ」看板。周囲はまたガスがかかってきた。

823分、標高2110mまで下り、「白駒池」湖畔に出た。

 

コース左の「白駒荘」前から「白駒池」を眺めたが・・、

期待してきた紅葉風景は湖畔左に見える「青苔荘」あたりに僅か。

 

池を取り巻く木道コースに進む。600m先で右に「ニュウ→」への木道を分け、更に北へ回り込んでいく。シャクナゲの木が増えてきた。

848分、林床が緑の苔に覆われた森に「もののけの森 代表する苔::ムツデチョウチンゴケ」標識。ここの苔風景は他ではあまり見られないものだろう。

 

600mほど先の三分岐で東へ「八千穂高原→」コースを分け、私たちは西進。林相はシラビソからダケカンバに代わったが、ダケカンバは殆んど落葉を終えていた。

853分、「青苔荘」前に出ると周囲はわずかに紅葉を残していた。

←駐車場」標識に従い、池を離れてトウヒの森に進む。

緩く高度を下げていくと、シャクナゲが増えて庭園の雰囲気になってきた。

 

堆積した大岩を群生した低木のツツジやシシャクナゲ、ハイマツなどが覆い隠した庭園風地帯を木道で進み・・・、「白駒の奥庭」標識地点で今日初めてのザックを下ろして小休止。

ムスビを食べながら景観を楽しんでいると、東にわずかに青空がのぞいたが、すぐにガスに閉ざされた。

先に進むとシャクナゲが増え、春の花期には楽しめそうな場所。

624分、低木帯を通過し、樹林帯に入ると「黒曜の森 フウリンゴケ」標識。

 

国道脇の有料駐車場への道を右に分け、出発点を目指し西に進む。

943分、森を抜け出し、クマザサ原を進んで往路に合流。

麦草ヒュッテ」に近づくと、次々と登山者が上ってきた。

940分、車に戻ると無料駐車場は40台ほどの満車。

 

1時、無事帰宅。

   高見石白駒池