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大型台風6号が八丈島方向に進路を変え、信越地方の天気予報が好転したので、群馬と新潟県境の「三国山」をニッコウキスゲ狙いで訪ねることにした。 ガイド書「群馬県の山(山と渓谷社)」に依れば、「三国峠・三国山」は<歴史ある峠道・高山植物と好展望の山>の謳い文句で紹介されている。 ◇所要時間: 3時間50分 ◇難度(犬として): 易++▼++難 ◇マロンの日記: 出発時気温は15℃、下山時は12度まで下がったとのことでこの時期にしては随分、涼しく歩けました。 おとーさん達は霧の中を出発し、青空の下で面白い景色を見られ、下山時にまた霧風景の中で珍しい花にも対面出来、良いとこ取りの山行だったと喜んでいました。 |
2時、出発。 入間ICから圏央道に入り、4時9分に関越自動車道・月夜野ICを下りて国道17号線を「猿ヶ京温泉」経由で北上し、「三国トンネル」手前の上越橋・袂の「三国除雪ステーション」横の空き地に車を停める。 辺りは霧に包まれ、視界は100mほど。気温は15度で涼しい。 4時57分、出発。 |
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橋先の「三国隧道」入口右の山道で「中部北陸自然歩道入口 三国峠への道」標識を確認し、隧道上に進むと、霧を集めた高木が雨のように水滴を降らす。道脇に空色のエゾアジサイ(?)が咲いていた。 5時25分、ガイド書の「三国峠下分岐」は「←三国峠0.5km」標識に従う。 霧の中で鶯が鳴いていた。 |
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5時30分、「三国峠」着。「御阪三社神社」横には「三国峠を越えた人々」の石碑があり 神社横の山道で山頂を目指す。 |
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霧の中にキスゲ、クガイソウ、トリアシショウマが花を見せた。霧で濡れた角木階段を登るとシモツケやオオバギボウシも咲いていた。 霧でメガネが曇り、Tシャツも湿る。オニアザミ、コメツツジも見られ、確かに山野草の多い山だと実感。 黄花のキスゲの群落風景にノリウツギの白花が変化を添える。 |
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階段途中で水飲み休憩。霧が動き始めた。ミヤマカラマツが咲いていた。 6時、辺りの灌木の背丈が低くなり、道脇にレンゲツツジが花を付けていた。標高1540mあたりまで上ったので、ガイド書記載のお花畑あたりらしい。笹原とキスゲ群落が交互に続く。キスゲは笹と相性が良くない感じ。上空に僅かに青空がのぞく。 |
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6時12分、左斜面へ草道が分岐して「←平標近道」標識。私たちは木階段を上っていく。 振り返ると南〜西の霧が消え、大雲海から島のように山が頭を出し始めた。左の雲海が山稜を越して右の低地になだれ込む様子は大滝のよう。動きのある景観に目を奪われ、木階段に留まって展望を楽しむ。 背後の三国山・山頂の方からの朝日が霧の滝に差し込む。太陽と私達と霧の滝の位置関係からブロッケン現象が見られるのではと気づき、急ぎ、階段を登って朝日を背に受けられる場所を探す。 |
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6時27分、残念ながら、太陽が雲に隠され、ブロッケンは見られなかった。木階段で山頂を目指すと山道が左右に分岐。標識は無いが右にすすむ。 6時34分、2等三角点と「幸福の鐘」のある「三国山1638m」山頂に到着。 ガイド書には南に榛名山と赤城山が望めると記されていたが、そちらは完全に雲海の下。西の雲海先の「白砂山」を同定。眼前の雲海から頭を見せ始めたのは「稲包山」らしい。 |
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6時40分、下山開始。 6時54分、「←平標小屋 17号国道・三国峠→」標識の三分岐で山腹道に左折。 |
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山腹の草道で往路にあった「平標分岐」を目指す。道脇にクルマユリ、湿った林床にギンリョウソウやなめ茸が見られた。 7時3分、「平標近道」標識地点に戻って下山続行。 再び霧に包まれ始めた。濡れた角木階段が滑るので、上り時よりも時間をかけて慎重に下る。 |
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7時34分、「三国峠」まで下り、霧に濡れたくないので休憩所を兼ねた「御阪三社神社」の中で小休止。 7時45分、三国峠下分岐に戻り、ガイド書の勧めに従い、「晶子清水」回りで下山することにし、「大般若塚3.0km→」標識に従って等高線沿いに霧で良い雰囲気の森を東に進む。 やがて前方から激しい沢音。 7時53分、沢筋に水場。沢横にミヤマカラマツが咲いていた。300mほど先で再び、流水を横切る。オタカラコウが黄花を見せた。 |
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ガイド書地図は国道17への下山道がこの辺りで分岐しているので、注意して進む。 8時8分、分岐道を見つけられず、幅広尾根筋まで進むと、「長岡藩士なだれ遭難の墓」解説板と8石碑があった。心配になり、昭文社の山地図を確認すると、分岐点先に<休憩舎とトイレあり>と記されていたので、安心して先に進む。 |
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道脇の草むらに「黄色のホトトギスの花」を見つけ、珍しい花だと写真に収める。(タマガワホトトギスらしい。) 8時20分、霧の中に「トイレ付の休憩あずまや」のある三分岐に「国道17号線→」標識。ガイド書と国土地理院地図の分岐地点より350mほど先だった。 少し先に「晶子清水」があると予想できたが、立ち寄らずに国道17号線に下る。 |
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九十九折で山腹道を下るに従い霧が消えていった。快調に下山続行。 8時39分、地図に「コンクリート側壁の切れ目」と注記された場所から国道に出る。 8時42分、車に戻る。気温は12度に下がっていた。 ジャスト12時、無事帰宅。 |
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三国山で見かけた花々 |
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