５年前の夏、浅間山の寄生火山「小浅間山」を訪ね、雄大な景観が楽しめたのを思い出し、初冬のこの時期、南麓の寄生火山「石尊山」に上れば、雄大な雪の「浅間山」に対面できるのではと思いつき、快晴予報の土曜日の出発を決めた。 なお、工程が長いので、出発地点から残雪があるようなら、即、登山対象を「小浅間山」に変更するのも計画に入る。 ◇所要時間:　5時間4分 ◇難度:　易＋＋▼＋＋難 (勾配が少なく、幅広の歩きやすい道なので、犬連れによさそうなコースでした。) なお、現地標識によれば、沿面距離は　(約6km+約1km)×2=約14kmだが、マイGPSは15.8kmと計測。　差異理由はジグザグ歩きや測定誤差の累積と思われる。

3時、出発。 圏央道〜関越自動車道〜上信越自動車道と繋ぎ、5時25分に「碓氷・軽井沢IC」を降りると残距離は18km。 県道43で北上し、国道18に合流・左折して信濃追分駅の北で「石尊山登山口」を見つけ、４台が限度の空き地に駐車。 幸い、残雪はなく、無風快晴で気温はマイナス3度。　登山届箱があったので、記入して投入。 6時17分、まだ暗い空に月を見上げ、裸木の林へスタート。幅広で歩きやすい道だ。

雑木林〜松林〜落葉松林を1.3kmほど進むと、道脇に「駒飼いの土手」標識。 ネット検索すると・・平安時代、この辺りや望月の牧は朝廷に献上する馬の産地で、放牧馬が逃走しない様、土手を築きその上に柵を立てた　跡とのこと。 6時46分、工事中の網柵のある営林署林道を横断。

800mほど先で再び砂利林道を交差すると「石尊山へ約3km」標識。 やっと、朝日が差し込んできた。 更に700mほど先で、左から寄ってきた林道に合流したが、じきに「←石尊山2.3km」標識に従い、左の山道へガイドされた。

7時38分、「←赤滝(血の滝)」標識に従い、沢沿いに100mほど上流へ進み、「赤滝」をカメラに収め、「←石尊山へ約2km」標識に従い、滝上の木橋を渡り、落ち葉の堆積した裸木林を緩く上っていく。 7時50分、交差した砂利道に、左:「←座禅窟」標識。

「座禅窟」は下山時に余力があれば立ち寄ることにし、先ずは「石尊山↑」標識に従う。 8時9分、左に二瘤の山。国土地理院地図にはこの辺りから山頂に上るコースが描かれているが、その方向への踏み跡が見つけられず、標識通りに北回りのコースに進む。 8時12分、「←血の池」標識先で進路が二分し、「←石尊山山頂」「石尊山山頂(源泉経由)→」標識。左のコースへ進む。

8時14分、小池に「おはぐろ池」看板。傍らに「血の池弁財天」の祠。池脇から澄んだ水が湧出していたが時間がたつと鉄分が酸化して濁るらしい。 左の「石尊山」を左回りで緩く上っていく。 8時43分、南方向まで回り込むと、小さな裸地。標識は無いが「石尊平」らしい。

すぐ先の、薄く雪を付けた山頂を目指す。 振り返ると、左右に「剣ヶ峰」と「東前掛山」を従えた「浅間山」が大きな姿を現した。

	8時53分、「石尊山1667.7m」に到着。 山頂からは流れ雲に似た蒸気。 東には 「鼻曲山」。 9時6分、雄大な景色を楽しみ、下山開始。

9時37分、「座禅窟・分岐」へ戻り、「←座禅窟1km」標識に従い、幅広の砂利林道を西に進む。 9時47分、800mほど先で右山腹に土留め階段を見つけ、これに上ると大岩に洞窟。

鉄柵越しに中を覗くと、22体の石仏。 傍らの看板には「座禅窟　追分自性院の修験者は交代で座禅窟に入り、血の滝のみそぎと座禅修行をなし・・・　広さは約20�uで・・宮形の大きな石祠は文化九年、追分宿石尊講の建立による。と記されていた。 更に、「上の坐禅窟　広さは約25�u　元文２年の石仏が安置」と記されていたので、「上の坐禅窟」も見に行くことにする。 朽ちかけ、落ち葉に隠された丸太階段道で30mほど高度を上げる・・・と、

	二つの大石を門構えに配したような入口後ろの岩の洞穴が「上の坐禅窟」。 中に入ると、石仏が一体。 10時2分、「坐禅窟」を後にして、コースへ戻り、追分宿へ下山継続。 途中、中年登山者と若者二人連れと交差。 11時21分、車に戻る。車は3台。 14時、無事帰宅。