傘寿を機に 四国88ヶ所霊場遍路を思い立ち、お遍路に必要な知識をネットで集めつつ、事前にお遍路の雰囲気を体感してみようと、近場の「秩父34ヶ所観音霊場」お遍路を開始し、4日で周回。 四国のお遍路は当初、歩き遍路が当たり前と思っていたが、全行程が約1300kmもあり、徒歩では40〜50日もかかり、現在では歩きお遍路者は全巡礼の1%程度と知って歩きお遍路は諦め、自転車、バイクお遍路も考えたが、体力、天候、物量等の点からこれも諦め、結局はマイカー遍路を初春の人出が増える前に実行する計画に落ち着いた。 |
大まかな遍路計画は 自宅〜四国へは高速道を利用し、 札所1番の霊山寺から札所番号順に、札所88番の大窪寺まで10日程度で周回し、 帰路はお遍路の疲れを癒すため、高松からオーシャン東九フェリーを使ってのんびりと帰宅する計画に落ちついた。 |
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(当初、キツソウだから同行しないと言っていた妻も、お試しの秩父札所巡り完遂後、参加を表明。) |
実績サマリー |
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月/日 |
出発地〜立寄り札所 |
宿泊 |
お遍路の日誌 |
1日目 |
2/16
(金) |
自宅→札所1〜12→札所6 |
札所6・安楽寺「宿坊」 |
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2日目 |
2/17(土) |
宿坊→札所13〜26 |
道の駅「キラメッセ室戸」 |
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3日目 |
2/18(日) |
道の駅→札所27〜37 |
道の駅「あぐり窪川」 |
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4日目 |
2/19(月) |
道の駅→札所38〜45 |
国民宿舎「古岩屋荘」 |
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5日目 |
2/20(火) |
国民宿舎→札所46〜64 |
石鎚山SA |
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6日目 |
2/21(水) |
車キャンプ場→札所65〜78 |
札所75・善通寺「宿坊」 |
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7日目 |
2/22(木) |
宿坊→札所79〜88 |
泉大津PA |
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8日目 |
2/23(金) |
PA→高野山・奥ノ院 |
自宅 |
全行程を11日程度と予想して出発したが、事前に下記のように 車の後部を改造して車泊体制を整え、
納経時刻: 17:00を目途に宿の確保を心配せずに行程を進められた結果、四国88ヶ所札所は7日目16:20に無事回り終え、その勢いで、(フェリーで帰京するのは止め)、弘法大師入定の和歌山県・高野山の御廟を目指し、奥の院で礼拝でき、8日目の夕刻には無事に帰宅。 お遍路中、2日程度の雨を覚悟していたが、雨傘の出番は1日で済んだが、驚いたことに4日目の山上・札所では残雪が凍っていて、登山靴とアイゼンの出番。ツアーの団体客達は全員、藁縄で対処していた。 解説書に依れば・・四国八十八霊場は胎蔵界曼陀羅で説かれる「四転の教え」<発心><修行><菩提><涅槃>に重ねられると記されており・・・ 札所1〜23のある徳島県は 「発心の道場<修行への志をかためる>」とされていたが・・ 経験あるお遍路さんに翌早朝の予定コースは凍結の心配があると教えられ、急遽、札所12まで足を延ばした後、予約札所6番の宿坊に戻ったが、これで、この先の遍路の厳しさを十分、感じさせられた。 次の高知県の札所24〜39は「修行の道場」<自らと向き合って苦闘する>に当たる区間とのこと・・・、 次の愛媛県の札所40〜65は「<迷いから解かれる>菩提の道場」。 ここでも山上で予想外の残雪に驚かされたが無事対応でき、当日予約の国民宿舎に無事泊ることができ、充実した旅を続けることができた。 最後の香川県の札所66〜88は「<悟りに至る>涅槃の道場」。 山岳霊場から麓に下り、空海の生誕地に建てられた善通寺・僧坊に宿泊でき、朝の勤行後、札所最後の大窪寺まで気持ちよく回ることができた。 多くの寺で梵鐘を打てたこと。 全寺で般若心経を唱えられたこと。 宿坊や写経僧、土地の方、お遍路の方などから饅頭、蜜柑、飴や貴重情報などのお接待も受け、感謝の気持ちで四国お遍路を終えることができ幸いだった。 (自宅〜四国〜高野山〜自宅 ・・8日間の概略費用は |
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四国・車・お遍路 の納経帖整理 四国.お遍路で 納経帖係を務めた妻に 各寺の納経と御本尊の御影をただ保管しておくのはもったいないねと言うと・・
20年を経ていささか、古びてきた我が家の襖中央に金剛界と胎蔵界・曼荼羅図を配置し、その周りに各納経オリジナルに各御影を張って貼り付け、大きな屏風風襖が完成。 |