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イワウチワ」の季節到来!! 2年前に訪ねた茨城県の「横根山」の大群落が抜群だったのを思い出して再訪することにしたが・・・前回は下山時、「名馬里ヶ淵(なめりがふち)」渡渉点を見逃して苦労したので、今回は下記3つの周回コース案を設定し、登山開始前に渡渉箇所の水量を確認の上、当日の登山コースを決めることにした。

第@案・「ふるさと自然公園P」〜「横根山」〜「都室山分岐」〜「名馬里ヶ淵」経由の周回コース。
第A案・「ふるさと自然公園P」〜「横根山」〜「都室山分岐」〜「都室山」経由の周回コース。
第B案・「花貫ダム」東の「さくら公園P」をスタート地として「横根山」から別コースで下山。

◇所要時間:   3時間56
簡易度: + + + +

 

250分、出発。

首都高〜常磐道と繋いで茨城県を北上し、59分に「高萩IC」を降りると残距離は6km。 県道102km南下し、国道461に右折して「花貫川」沿いに西進し、522分に「名馬里ヶ淵P」に車を置き、「花貫川」渡渉予定地の流水量を様子見。・・「靴が濡れる程度で渡渉可」と判断し、今日は「第@案コース」での周回を決め、車を「自然公園」に回すと・・公園は鎖閉鎖され「開場:9:00〜」看板。   

 

車を「名馬里ヶ淵P」に戻し、「第@案コース」を時計回りすることに決定。 気温は2度で快晴。

535分、「名馬里ヶ淵P」から国道461を東へ出発。
500m先で桜満開の「ふるさと自然公園」前を通過。

 

湖畔遊歩道を西へ辿ると「花貫ダム湖」前方から朝日が昇り、湖に写る山の姿が美しい。国道脇に5台分ほどの駐車場あり。

ダム横を通過すると「さくら公園」の桜が斜光の朝日を受け美しい。

 

コースを500mほどショートカットするため、国道から右下の橋目指し、赤テープに従って急坂を下る。

64分、遊歩道へ下り、橋を渡って園内コースを150mほど進み、道脇の「←横根山」標識に従い、放流沢沿い道を東に辿る。

 

鶯の鳴き声と清流の音を楽しみながら沢沿い道を遡上。

250mほど沢沿いに進み、沢を外して右上への急坂上りを開始すると・・早くも「イワウチワ」が花を見せ始めた。

 

 

イワウチワの花が続く。この植物は半日陰で 落葉の少ない常緑樹下、更に落葉が溜まらない急坂地形、尾根の北斜面を好んでいるように感じる。

標高250m辺りまで上るとミツバツツジが花を見せた。

 

標高を上げるとイワウチワ群落が大きくなり、斜光の朝日が入るので一段と可憐な花が映える。

「イワウチワ」は田中澄江の「花の百名山」では奥多摩の「大岳山」を代表する花として紹介され、私たちも「大岳山の天地山」や・・、

 

大塚山の鉄五郎新道」、「大岳山のサルギ尾根」で対面しているが 茨城の「土岳」や「高鈴山」の群落の方が勢いを感じさせられる。

標高350mを越すと林床に笹が増え、イワウチワが姿を消した。

 

背丈ほどの笹の間を上るようになり、標高380mの小ピークで90度左へ方向を変え、先へ緩く下る。

715分、「横根山」「沢尻湿原」「都室山」への四分岐に着き、先ずは「←横根山」標識に従い檜林を東へ緩く上っていく。

 

724分、「電波反射板」だけが目立つ「横根山388.8m」着。
 
視界は得られず往路を戻り、四差路の「沢尻湿原1分→」標識に従い南へ進む。
130m
ほど先の湿地で晩期の「水芭蕉」をカメラに収める。

 

四分岐に戻らず、往路を90度左に外した方向に見える尾根目指して青木林をショートカット。尾根に近づくと踏み跡が消え若干、苦戦。

750分、予定尾根道に合流して西へ進む。50mほど先で山道が尾根と山腹道に分岐。左は巻道と判断し、楽をしようとGPSを見ながら山腹道へ進むが・・コースが予定コースから外れ始めたので強引に尾根を目指す。
7
59分、尾根コースに合流し、西に進む。

 

右下に「花貫湖」が見下ろし、朝日を浴びて気持ち良く尾根道を進む。

無名ピークで左へ直角に方向を変え、アップダウンで尾根道を進み地図の「400mポイント」を通過。ここには「400峰」の手製看板あり。

 

848分、尾根先から峠地形に下ると「都室山」左に視界が大きく開けた。

ムスビを食べながらゆっくり休憩。

武漢コロナが世界的に流行しているせいか「イワウチワ」の盛期に誰にも出会わずに山行終盤が近付いてきた。

 

858分、峠地形から先へ20mほど高度を上げた三分岐に西へ
←都室山」標識。

無標識の北への道が「名馬里ヶ淵」への下山コースと覚えているのでこれに下る。

標高340m辺りの馬酔木林を下るようになると俄然、「イワウチワ」の群落が続くようになった。「横根山」への上りコースで出会った群落より この下山路の方が盛期の花が多いので 写欲が増す。

 

標高230m辺りまで下ると常緑樹林は杉林に代わり、「イワウチワ」は消え、下からの沢音が響くようになった。

925分、杉林を抜け出し、沢横に出て「名馬里ヶ淵」に近づくと・・朝見たよりも水量が増え・

 

飛び石での通過可能場所は見当たらない。 流れと川底の様子を観察して靴を履いたままで慎重に渡渉。

無事、渡渉を終えて園地へ上りズボンを絞る。 (14年前、太源太山で二人して淵に流されたのを思い出した。)

931分、車に戻る。

往路で帰路に就き、1220分に無事帰宅。

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